どうした園子温ダサすぎるぞ!映画「新宿スワン」レビュー

Netflixでドラマ「闇金ウシジマくん」を見ていたら、関連作品に出てきた「新宿スワン」。

「冷たい熱帯魚」大好きなわたしとしては、園子温監督作品ということで気になっていました。が、予告を見てそこはかとない不安を抱き、スルーし続けていたのです。
夜の街の話は好きなんだけど、ほらねぇ…これでもかというくらいに人気俳優を集めているあたりがねぇ…。

とはいえ園監督のことだから、良い意味で裏切ってくれるかもしれない!と、勇気を振り絞ってポチッと再生。果たしてその結果は…

作品概要

新宿スワン

制作:日本、2015年
監督:園子温(愛知県、1961~)
脚本:鈴木おさむ(千葉県、1972~)、水島力也(鹿児島県、1947~)
撮影:山本英夫(岐阜県、1960~)
メモ:和久井健の超人気漫画を奇才・園子温が映画化。人気俳優が目白押し!

あらすじ

一文無しであてもなく歌舞伎町を彷徨っていた白鳥龍彦は、スカウト会社「バースト」幹部であり一流スカウトマンの真虎(まこ)に助けられ、スカウトマンとしての道を歩み始める。女の子をキャバクラや風俗に送り込むことに躊躇いを感じた龍彦だったが、「自分がスカウトした女の子を幸せにする」と誓い、持ち前の明るさと情の厚さを生かしてめきめきと成長していく。そんな龍彦に憎しみに満ちた視線を送るのは、バーストと敵対するスカウト会社「ハーレム」の南秀吉だった。

映画『新宿スワン』予告編

登場人物

スカウト会社バースト

白鳥 龍彦(綾野 剛)
金髪天然パーマがチャームポイントの新人スカウトマン。真っすぐな性格ゆえに、社長の山城や幹部の真虎、関に振り回されがちである。明るくて面倒見がいいので女の子からの信頼も厚く、歌舞伎町でどんどん顔を広げていく。ケンカは強いほう。

真虎(伊勢谷 友介)
龍彦をスカウトマンの道に導いた一流スカウトマン。兄貴肌で優しい男だが、先を読んで策略を巡らしたりハーレムの葉山と密談したりと、何を考えているか分からないところもある。

関 玄介(深水 元基)
真虎と同格のバースト幹部。豪快かつ狂暴な人物で、ケンカはかなり強い。ハーレムと問題を起こすために、何も知らない龍彦をハーレムの陣地に送り込む。

スカウト会社ハーレム

南 秀吉(山田 孝之)
新宿で天下を取ることを目指し、スカウトの他にも先輩の葉山とともに薬を売りさばいて大金を稼いでいる。自分がスカウトした女の子にも薬を使わせ、支配下に置いている。龍彦に異様なまでのライバル心を燃やしている。

葉山 豊(金子 ノブアキ)
ハーレムのナンバー2。社長に忠実なふりをしていたが、裏では秀吉と組んで社長の退陣を狙い、真虎と密通してバーストとの合併を画策していた。

女の子

アゲハ(沢尻 エリカ)
風俗嬢。店の金を持ち逃げして歌舞伎町を逃げ回っていたところを秀吉に助けてもらい、紹介された店に多額の借金を立て替えてもらった。しかしその店は、店長が暴力で女の子を支配する悪徳店だった。

栄子(真野 恵里菜)
九州から上京してきた女の子。歌舞伎町で風俗の仕事を探していたときに龍彦に出会い、キャバクラで働き始める。左腕にリストカットの傷がたくさんある。

セリフがダサい。音楽がダサい。役者以外ほぼ全てがダサい。

繁華街を歩いていると、どこからともなく現れ話しかけてくる“黒っぽい”男たち。
男性に話しかけているのはキャッチ、若い女性に話しかけているのはスカウトでほぼ間違いないでしょう。
近年は取り締まりが強化しているんで、歌舞伎町はだいぶおとなしくなったと聞いております。千葉にはまだたくさんいるけどね☆

原作漫画「新宿スワン」( 週刊ヤングマガジン、2005~2013年)の作者である和久井健さんは、歌舞伎町でスカウトマンをやっていた経験があるそう。
作者の経験をもとにしているリアリティが、人気の秘訣なのではないでしょうか。

そんな人気漫画を実写化!ということで、監督には「ヤングマガジンの連載を毎週読んでいた」という園子温が抜擢されました。脚本は鈴木おさむ(げぇ…)と水島力也名義の山本又一朗(うわぁ…)というメンツ。
この山本又一朗という人、トライストーン・エンタテイメントという事務所の社長であり、この事務所には小栗旬、綾野剛、木村文乃、杉村哲太をはじめとする実力派俳優が所属しています。予告のナレーションが小栗旬、涼子ママ役になぜか微妙な山田優が配されているのも、これで納得ですねぇ。

内輪ノリ感がすごい! THE芸能界って感じ!

そもそも制作会社がトライストーンだからね。まぁ内輪ノリでも面白ければいいんですよ、面白ければね!!

この映画の凄いところは、実力派俳優陣の熱演があるにも関わらず、どのシーンも特に記憶に残らないところ。なんかギャンギャン喚きながらボコボコ殴り合ってましたね、という印象しかない。
そしてなぜか、演技うまいはずの俳優ばかり使っているのに、みんなの演技が下手に見えるという怪現象が起きています。

これはもう、脚本のド下手さが原因としか思えない。始めから終わりまで脚本が浮いているというか、セリフが宙を舞っているような感覚。リアリティが全くないうえにダサさがすごい。時代遅れ感がすごい。
無音で観ながら自分でアテレコしたほうが自然なんじゃないかと思うくらい(笑)。

正直いってお二人とも、芸能界でパワーはあるんだろうけど、脚本家としては別に評価高くないよね。それでも高予算の映画に関われるんだから、邦画の大作がクソだらけなのも頷けます。芸能界パワー炸裂!!!

なんという体たらく…園監督の画作りはどうなの?

園監督も完全に失敗でしょう。印象に残るシーンがないんだから。

脚本がゴミなのでストーリーは大目に見るにしても、期待していたバイオレンスも全くオリジナリティがない
ボーリング場のシーンなんて、完全にアウトレイジ石橋のパクリじゃないですか…残念すぎる…。強いて言うならペットボトルかな?

音楽も一昔前の東映みたいなダサさ。ここまでダサさに満ち溢れているのもすごい…狙ってるのか?

唯一の見どころは山田孝之でしょうか。いやはや、本当に上手い!
彼が秀吉を演じたことで、この散漫でダルダルな映画がだいぶ引き締まっていると思います。

まとめ

本当に見どころのない映画だったけど、原作キャラの再現度は高いようです。
原作ファンの方は、音声ミュートすればそれなりに楽しめるかもしれません…。

漫画を楽しんだほうが良さそうだね!

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