パク・チャヌクの傑作!韓国映画「オールドボーイ」

「孤狼の血」を鑑賞した後テンションが上がり、ずっと観ようと思っていた「オールドボーイ」を選択。
孤狼~も面白かったけど、ちょっとレベルが違いますねぇ。

作品概要

オールドボーイ(原題:올드 보이)

制作:韓国、2003年
監督:박찬욱(パク・チャヌク;韓国、1963~)
脚本:황조윤 (ファン・ジョユン)、임준형(イム・ジュンヒュン)、박찬욱
撮影:정정훈(チョン・ジョンフン)
メモ:土屋ガロン×嶺岸信明の原作漫画を映画化。パク・チャヌクを世界に知らしめた名作!

<受賞>
・第57回カンヌ国際映画祭:審査員特別賞グランプリ
・第37回シッチェス・カタロニア国際映画祭:グランプリ
・第24回青龍映画賞:監督賞(パク・チャヌク)、主演男優賞(チェ・ミンシク)、助演女優賞(カン・ヘジョン)
・第41回大鐘賞:監督賞(パク・チャヌク)、主演男優賞(チェ・ミンシク)、編集賞(キム・サンボム)、照明賞(パク・ヒョンウォン)、音楽賞(チョ・ヨンウク)
その他

あらすじ

平凡な中年男オ・デスは、娘の誕生日の夜に酔っ払って警察に捕まった。友人のジュファンに迎えに来てもらい、今から帰ると家族に電話するも、何者かに誘拐されてしまう。
監禁場所はホテルの一室のような部屋。食事はきちんと与えられ洗濯もしてもらえるが、なぜ監禁されているのか、いつまで監禁が続くのかは全く分からない。テレビのニュースを見ると、妻が殺され自分が殺人容疑者になっている。自殺しようとするも助けられてしまう。偶然手に入れた箸を使って脱出を企て、もう少しで外界に出られるという段階に入った15年後。デスは突如として解放されるのだった。

オールド・ボーイ 日本語予告

登場人物

オ・デス(최민식;チェ・ミンシク)
平凡な中年男。口数が多くお調子者の面がある。娘の誕生日の夜に誘拐・監禁され、それから15年後に突然解放される。妻の殺害容疑がかかっているため正体を明かすことができないまま、15年間願い続けてきた復讐を果たすべく、誘拐した人間を探し始める。

ミド(강혜정;カン・ヘジョン)
日本料理店で板前として働く若い女性。解放されたデスがたまたま来店し、そこで気を失ったデスを自宅に連れ帰り看病したことをきっかけに、デスの復讐に協力し始める。

イ・ウジン(유지태;ユ・ジテ)
負傷したデスを偶然に助けたふりをして、自分が誘拐・監禁した人間であるとさりげなく明かして去った男。高層ビルのペントハウスに住んでおり、デスの監視に惜しげなく金を注ぎ込んでいる。

ユーモア混じりのバイオレンスの果てに明かされる、あまりにもむごい真実

復讐者に憐みを」(’02年)、「親切なクムジャさん」(’05年)と合わせて復讐3部作と呼ばれる本作。
どこを切り取っても復讐、復讐、復讐…人間という生き物の残酷さと弱さに言葉を失いました。

前半は非常にテンポよくユーモアたっぷりに、酔っ払いのオ・デスが誰かに監禁され、度々正気を失いながらも15年間の監禁生活を生き延びる様子が描かれます。このテンポの良さが本当に心地いい!
デスの置かれている状況はかなり深刻。だけどここがライトに描かれているおかげで、この先に待ち受けるさらなる地獄が際立ちます。

このユーモラスな雰囲気はデスが真実に近付くほどに薄くなり、徐々にバイオレンスが濃くなる。
そして、高まった緊張が少しだけ緩んだところで、唐突に現れるウジン。

このさりげなさとタイミングの絶妙さ!!!感動した!!!

このウジン、ベビーフェイスに完璧なボディというアンバランスが素晴らしい。住んでる部屋も現実離れしてるし、こいつ何者っていう怪しさがパーフェクト。ウジンと比べると、監禁ホテルを経営しているヤクザには安心感すら覚えてしまいます(笑)

名作映画には名悪役あり、だね。

そうなんだよね!ウジンを警護しているハン警護室長(キム・ビョンオク)も存在感あってすごく良い。
ちなみにヤクザの親分(オ・ダルス)もウジンの引き立て役に終始するわけではなく、ストーリーが展開するいくつかのポイントで強い印象を残しています。
登場人物みんなに意味をもたせる姿勢、日本映画も見習ってほしいなぁ…。

クライマックスはもちろん、なぜデスを標的にしたのかウジンが滔々と明かすシーン。しかしここでも、単純に「そうだったのかぁ」と納得させるだけでは終わりません。
さすがにデスほど取り乱しはしなかったけど(笑)、そんなむごい復讐ってある⁈と愕然としてしまいました。

とはいえこの種明かし、冷静になってから考えてみれば、途中で勘づいてもよさそうなものです。でもなぜか全く思い到らなくて、デスと共にドでかいショックを受けてしまう。
これこそパク・チャヌクのセンスの賜物ですね。

まとめ

重すぎず軽すぎずの絶妙なバランス感覚。観客に考える間を与えないスピード感。そしてドスの効いたラスト。なんだか病みつきになって、初見の2日後にもう1回見ました。
週1回観てもいいと思う映画は初めてです。あ、ウソです、アウトレイジ以来です。

とにかくパク・チャヌク、才能溢れすぎ!

「お嬢さん」もめちゃくちゃ気になる

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