人間不信に注意!映画「隣人は静かに笑う」レビュー

名作として挙げられることの多い「ショーシャンクの空に」、観たことありますか?
観たことある!という方、この映画を観たら人間不信に陥るかもしれません…。

作品概要

隣人は静かに笑う(原題:Arlington Road)

制作:米国、1999年
監督:Mark Pellington(米国、1962~)
脚本:Ehren Kruger(米国、1972~)
撮影:Bobby Bukowski (米国、1953~)
メモ:ご近所トラブルを抱えている人は観ちゃダメ!人間不信を加速させるダークサスペンス。

あらすじ

ジョージ・ワシントン大学で歴史を教えているマイケル・ファラデーは、FBI捜査官であった妻を亡くし、幼い息子グラントと暮らしている。ガールフレンドの大学院生ブルックの支えもあり、妻の死から立ち直ろうとしているマイケルではあるが、誤った情報をもとにした捜査で妻を死なせた連邦組織に対して怒りを隠せずにいた。ある日、マイケルは家の近所の道路で、腕に大やけどを負った少年を助ける。少年はブレディ・ラングといい、最近近所に引っ越してきたラング家の息子だった。両親のオリバーシェリルはマイケルに感謝し、交流が始まる。マイケルは感じのいいラング夫妻と友人になり、グラントはブレディと親友になった。しかしマイケルは、少しの違和感から徐々に「オリバーが嘘をついている」との疑いを深めていき―

Arlington Road Official Trailer #1 – Jeff Bridges Movie (1999) HD

登場人物

マイケル・ファラデー(Jeff Bridges)
ジョージ・ワシントン大学で歴史を教える教授。息子と2人暮らし。FBI捜査官だった妻は、誤った情報をもとにした捜査の途中で銃殺されてしまい、そのことで連邦組織を恨んでいる。大学の授業では主にテロリズムを扱い、熱が入りすぎる傾向がある。

オリバー・ラング(Tim Robbins)
マイケル宅の近所に引越してきた一家の主で、息子1人と娘2人がいる。建設関係の仕事をしており、今はショッピングモールを手掛けていると言うが、あまり詳しく話そうとしない。ホームパーティーに大勢を招くなど人当たりがよく、マイケルともすぐに親しく交流するようになる。

ブルック・ウルフ(Hope Davis)
ジョージ・ワシントン大学の大学院生でマイケルの恋人。妻を失ったマイケルを支えているが、マイケルがオリバーへの疑いを深めていくにつれて衝突するようになる。

ウィット・カーバー(Robert Gossett)
FBI捜査官。マイケルの妻の同僚で、彼女が亡くなったときも現場にいた。マイケルに責められつつも関係を続けているが、オリバーを調べるように頼まれた際には違法捜査はできないと断る。

「不信感を弄ばれる」という恐怖

1999年公開のこの映画。
1999年のアメリカとはどんな状況だったんだろうと調べてみたら、アトランタ銃乱射事件やコロンバイン高校銃乱射事件が発生していました。ふむふむ。

さらに遡ると、1995年4月、アルフレッド・P・ミュラー連邦政府ビルの外で発生したトラック爆弾によるテロ事件に行き当たりました。犯人は反政府過激派の男。19人の子どもを含む多くの犠牲者を出したとのことです。
劇中マイケルが授業で取り上げている事件は、この事件がもとになっていると思われます。アメリカ国民にとっては、よりリアルに恐怖を感じる作品になっているのでは。

この映画、常に黒い霧に包まれているようなイヤな気分が続きます。 ストーリー展開だけ見るとそんなに斬新というわけではないんだけど、 得体の知れない不安が湧き起こるんですよね。
これは何故なんだろうと考えたところ、マイケルと同じく「オリバーは怪しい!」と感じる一方で、「いやでもマイケルの被害妄想なんじゃないか…」という疑いも拭い切れないから。意図的にこちらを惑わすシーンがたくさん挟まれていて、引き返せないところに行くまでどちらを信じるべきか確信をもてない。

「疑ってごめん!!」と応援モードに入る頃には、もう全てが終わっている。
ラストシーンを見ていたら、じっとりと罪悪感が湧いてきました…フィクションでよかった…。

鑑賞後に襲ってくるのは、ただひたすらの絶望感。
マイケルの行動から何か得るものがあるはずと思っても、「こんなことになったらどうしようもない」という絶望感しかありませんでした。
これは、自然災害やテロなどに巻き込まれた人たちに対して、無理やりに“巻き込まれた意味”を見出そうとするマスコミとかマスコミとかマスコミとか(笑)を見てるときに感じるものに似ています。

要するに、劇中最後に起こることというのは、破滅しか残さない純粋な悪であるということです。

まとめ

思わずTim Robbinsの経歴を調べてしまいました。
近いうちにショーシャンクを見るつもりです(笑)。

Netflix

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