レディ・ガガ主演「アリー/スター誕生」感想&ネタバレ

観ました~ガガちゃんの主演映画!
評判がすごく良いので期待してたんですが…。

作品情報

アリー/スター誕生(原題:A Star Is Born)

制作・公開:米国、2018年
監督:Bradley Cooper(米国、1975~)
脚本:Eric Roth, Bradley Cooper, Will Fetters
メモ:レディ・ガガ初主演作!圧倒的な歌唱シーンで観客を魅了する一作。

あらすじ

ジャクソン・メイン(Bradley Cooper)はカントリー歌手として成功していたが、私生活ではドラッグと酒に溺れていた。さらには、子どもの頃に片耳の聴力を失っていたが、残った聴力も失うおそれがあった。
コンサートの後、ジャクソンは酒を飲むためにドラァグ・バーに立ち寄った。そこで彼は、アリー(Lady Gaga)という若い女性のパフォーマンスを見て感動する。彼女に興味をもったジャクソンはアリーを飲みに誘い、語らいながら一晩を過ごす。アリーはウェイトレスの仕事をしながら歌手を目指しているが、顔のせいでプロになれないと失望していた。ジャクソンは彼女の自作曲に胸を打たれ、次のコンサートに来るように誘う。アリーはジャクソンの言うことを信用できずに断っていたが、ウェイトレスの仕事に見切りをつけてコンサート会場に向かう。
コンサート会場に到着したアリーはジャクソンに迎えられ、大勢の観客の前で自作曲をデュエットした。その映像がネットで拡散し、アリーは一躍時の人となる。2人は恋に落ち、ジャクソンのコンサートで歌を披露し、幸せに酔いしれていた。そして遂に、アリーはプロデューサーのレズ(Rafi Gavron)に才能を見込まれ、メジャーデビューのチャンスを掴む。
アリーはレズの方針で、歌いながらダンスを踊るポップ歌手に転身し、瞬く間にスターダムにのし上がる。一方ジャクソンは、アリーの成功を喜びつつも嫉妬を隠せず、ますます酒とドラッグに溺れていき―

映画『アリー/ スター誕生』予告【HD】2018年12月21日(金)公開

登場人物

ジャクソン・メイン(ブラッドリー・クーパー)
カントリー歌手。仕事では成功を収めているが、私生活では酒とドラッグに溺れている。子どもの頃に片耳の聴力を失ったが、残りの聴力も失う危機に直面している。アリーと出会ってから酒をやめて活気を取り戻したが、アリーが成功するにつれて不安定になり、仕事もままならない状態になる。

アリー(レディ・ガガ)
ウェイトレスをしながら歌手を目指しており、夜はドラァグ・バーでライブを開いている。ジャクソンに才能を見込まれてコンサートに参加して以降、瞬く間に人気歌手になる。酒で堕落していくジャクソンに呆れながらも、献身的に支えようとする。

ボビー・メイン(サム・エリオット)
ジャクソンの異母兄。ジャクソンのマネージャーをしながら酒浸りの弟を支えてきた。かつては音楽の道を志し、ジャクソンとバンドを組んでいたこともある。ジャクソンの実家であり父の墓があった牧場を売り払ったことでジャクソンに激怒され、ジャクソンの元を去る。

レズ・ガヴロン(ラフィ・ ガヴロン)
音楽プロデューサー。アリーの才能を見込んでメジャーデビューさせ、売り出すためにポップ路線に転向させた。アリーの足を引っ張るジャクソンを疎ましく思っている。


ガガの歌唱シーンが圧巻!というだけの映画

他に何も言うことがない、というくらい、ガガの歌唱シーンしか見どころのない映画でした(苦笑)
これで本当にアカデミー賞最有力候補だとしたら、スタッフ全員ガガに土下座したほうがいいのでは…。

絶対に映画館で見るべきガガの歌唱シーン!!

もはや説明する必要がないですね。特報見ただけでも、ガガの歌のパワーを感じます。

かなり過激なコスチュームとパフォーマンスで世界的スターとなったガガだけど、最近のJoanneやPerfect Illusion、The Cureでは比較的スッピンぽいですよね。
それでも、本作で普通の女の子を演じているガガを見ると、こんな表情するんだなぁとかこんなしゃべり方なんだなぁとか、アリーは普通に愛らしい女性だと感じました。そういう意味では演技力が高い!のかな。

ただ、歌のシーンでは完全にガガパワー炸裂!!Dolby Atmosで鑑賞したので、本当にフー!という高揚感を味わいました。

Lady Gaga, Bradley Cooper – Shallow (A Star Is Born)

どうせ見るなら、今映画館で見るべき!!

個人的にはギターサウンドが好きなので、ジャクソンのライブシーンも結構高まりました。

歌はすごいが、映画のヒロインとしては乗れない

映画館で見るべき理由として、歌唱シーンを高音質・大音量で聴ける以外にはあまり価値を感じないからです。

ガガのアリーは可愛いんだけど、ストーリーの主役としてはあまり乗れない。最初っから大物感がありすぎるし、成功もとんとん拍子。ですよねーって感じで感動があまりない。

例えば、鼻がでかすぎるという理由でプロの道を諦めようとしているんだけど、この映画の観客の中で彼女の鼻をでかいと思ってる人がどれくらいいるんだろう、という疑問が(笑)あのバーでの自信満々の最高なパフォーマンスを見せた後に、自信をもてない理由がその程度かよ、となってしまう。
歌が才能と言いつつ、ポップ歌手に転向するときも特に苦悩も葛藤もすることがない。ダンサーを置いてきぼりにして1人で舞台に上がり、ポップソングを披露してうまくいったとはしゃいだ後に、よりポップ向きにイメージを変えようというレズに歯向かうのも変な話。

アリーの悩みの種は常にジャクソン。それしかない。彼女自身の中に乗り越えるものがないという点で、ヒロインとして感情移入するのは無理でした。 成功した後のアリーはもうガガにしか見えないし、グラミー賞の新人賞とか言われてもなぁ…って感じ。

映画としては結構つまらない作品

最初から最後まで、悩みがありそうだけど実はないアリー。一方で、最初から最後まで苦悩しているのがジャクソンです。
アリーではなくジャクソンのストーリーに注目すればいいのか?…とは思うものの、彼に何か感情移入できるストーリーがあるわけでもない。何をしたいんだこの映画は…。

アリーがグラミー賞3部門にノミネートされ、ジャクソンもオープニングの演奏に呼ばれる。しかしボーカルではなくギタリストとしての参加。アリーとの差にショックを受けたジャクソンは、やめていた酒を本番前にあおってしまい、酩酊状態でグラミー賞のオープニングを迎える。なんとか演奏は終えたジャクソンだったが、アリーが新人賞受賞で舞台に上がるとフラフラとついていき、舞台上で失禁するという大失態を犯してしまう。それを機に、アルコール依存の治療のために施設に入ることになる。
真剣に治療に取り組み、アリーの元に帰ってきたジャクソン。アリーも彼の復活を支えようとするが、レズはジャクソンにアリーの足を引っ張るなと厳しく忠告する。その後、一緒にいるために欧州ツアーをキャンセルしたというアリーの話を聞いたジャクソンは、アリーがコンサートで2人の思い出の曲を歌っている間に自宅で首を吊る。

ジャクソンは、リハビリ施設にいる間に、「13歳のときに自殺未遂した」と告白します。飲んだくれの親父で苦労したという話はあったものの、この告白はあまりに不自然。あ~ラストに自殺する伏線かなとイヤな予感を抱いていたら、やっぱり自殺しました。
治療でお酒はやめられたし、他人に弱みを見せられるようになったジャクソン。その成長を打ち砕く自殺展開に、今までのゴタゴタは何だったの?とウンザリしました。

今まで何の苦悩もなかったアリーの心に深い傷を負わせ、ラストの激熱な歌唱シーンを見せ、歌手として新たなフェーズに入ったアリーを見せる―という魂胆は分かるけど、安直すぎない?
それまで2時間近くも、アリーとジャクソンのちちくり合いやら痴話喧嘩やらばっかりで、誰も成長しないし何も感情移入できるところもないのに、ラストにこれはないでしょう…。

どうしてもこのラストにしたいなら、序盤のちちくり合いとか、アリーのどうでもいい葛藤“のようなもの”をしつこく描くのをやめて、ジャクソンの心の闇をもうちょっと丁寧に描いてほしかったですね。
たしかにブラッドリー・クーパーの演技は良くて、ジャクソンを見ていて切なくなるし死ぬのは悲しいけど、それは感動ではない。恋人が死んで悲しいですねっていう凡庸で退屈なストーリー、ガガの歌がなければ完全に駄作ですよね?あまりに観客をバカにしているのでは?

まとめ

ガガの歌唱シーンが120点!映画としてはマイナス50点!ということで、全体で70点くらいでした。
映画館の高音質で見るのがオススメです!!

ちょっとした話

本作では、ジャクソンを演じながら監督も務めたブラッドリー・クーパー
「アメリカン・スナイパー」(2014年)で主演を務めてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされてます。他にも、「世界にひとつのプレイブック」(2012)と「アメリカン・ハッスル」(2013)でも、アカデミー賞をはじめ数々の賞にノミネートされています。

「アメリカン・ハッスル」では、アフロヘアのFBI捜査官というコメディな役を演じているクーパー。イケメン役もいいけど、ふざけた役も見てみたい!

映画『アメリカン・ハッスル』予告編

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