遂にぼぎわんが「来る」⁈ 感想&ネタバレ

「ぼぎわんが、来る」を読んだんだから映画も見ないとね、ということで行ってきました。

作品情報

来る

制作・公開:日本、2018年
監督:中島 哲也(福岡県、1959年~)
脚本:中島哲也、岩井秀人、門間宣裕
メモ:第22回日本ホラー小説大賞「ぼぎわんが、来る」の映画化!

あらすじ

サラリーマンの田原秀樹は、恋人の香奈と結婚し、マンションを購入し、幸せな新婚生活を送っていた。そのうち香奈が妊娠し、秀樹は育児ブログを始め、子の誕生を心待ちにする自分の日常を公開し始めた。
ある日、秀樹の会社に謎の来訪者が現れ、取り次いだ後輩の高梨に「知紗さんの件で」との伝言を残していく。知紗とはまだ香奈のお腹の中にいる娘の名前で、秀樹と香奈しか知り得ない。秀樹は少しの恐怖を感じながらも会社の玄関に向かうが、来訪者は消えていた。さらに、玄関に出てきた高梨は突如肩から大量出血し、そのままみるみる衰弱し、長期間の入院を経て死亡してしまう。
秀樹は、高梨の死亡と、家にあったお守りが全て真っ二つになったという現象とを受け、親友で民俗学者の津田に相談する。津田は秀樹にフリーライター野崎を紹介し、霊感があるという真琴に出会う。真琴は秀樹の家庭に不穏なものを感じ、野崎と共に田原家を訪ねる。そのとき、田原家に“何か”が襲いかかり…

映画『来る』【ロングトレーラー】

登場人物

田原 秀樹(妻夫木 聡)
お菓子メーカーに勤めるサラリーマン。非常に調子のいい人間で、自分をよく見せるための努力を惜しまない。愛娘の知紗のことはかわいがっており、ブログではたっぷり愛情を注いでいるように見えるが、実際は全ての世話を妻に押し付けている。幼いころに消えた同級生の女の子から聞いた話がトラウマになっている。

田原 香奈(黒木 華)
秀樹の妻で専業主婦。家庭のことを何もしない秀樹に不満を抱いており、育児ノイローゼ気味である。自身の母親との関係は崩壊しており、幸せな家庭を夢見ていた。

野崎 和浩(岡田 准一)
「お金のためなら何でも書く」フリーライター。真琴と同棲しており、霊や化け物の仕業を疑う秀樹に真琴を紹介し、田原家を救うべき奔走する。

比嘉 真琴(小松 菜奈)
キャバ嬢兼霊媒師。ピンクの髪がトレードマークでパンキッシュな見た目だが、子ども好きで心優しい。過去の除霊でお腹に重傷を負い、子どもが産めない体になった。崩壊している田原家に不穏なものを感じ、知紗を心配している。

比嘉 琴子(松 たか子)
真琴の姉で、日本最強の霊媒師である。その力の強さから日本の上層部とも関係があり、除霊の際には警察や行政を容易に動かすことができる。田原家が襲われたときに重傷を負った真琴のかわりに、田原家に取り憑いたモノを祓うことを決める。

中島哲也イズム満載の“エンターテイメント”ホラー

実はわたくし、「告白」もあまりちゃんと観ていないという中島哲也ビギナーでございます。派手な映像で誤魔化してるタイプの監督だと思っていました。
あと、原作の「ぼぎわんが、来る」はちょうど1年前に読んでいて、しばらくお風呂も怖かったくらいの恐怖を感じるという経験をしています。しかもそのときのブログには、「映像化しないでほしい」と書いてある(笑)

ということで、「本当にぼぎわんを映像化できるの?しかも中島哲也が?」とかなりの不安を抱きながらの鑑賞でした。

意外にも原作に忠実な展開にビックリ

特報やCMを見た段階では、あまりにド派手で露骨な印象だったので、「だいぶヘンな改変がされてるんじゃ…」と疑いの目(笑)

しかし、冒頭の秀樹&香奈のシーンを見て少し安心しました。おぉ、秀樹がしっかりウザい!(笑)
秀樹のウザさは田原家の闇を生み出す大事なファクターなので、そこが徹底的に描かれていてよかったです。妻夫木聡の演技のうまさに気付けたのも、うれしいおまけでしたね~。
さらに、秀樹に対しての鬱憤を知紗にぶつけてしまう香奈の苦悩と弱さ、そして彼女自身も実は知紗を邪魔に感じているということを、黒木華さんが秀逸に恐ろしく演じていました。俳優陣が最高ですね!

もちろん原作とは異なる箇所もあるけど、真琴や野崎もビジュアル的には違和感なかった。おもしろい原作を忠実になぞっているので、ストーリーがおもしろいのは当たり前。
原作自体が結構ビジュアルを意識してる面があるので、作品全体としては、原作の良いところをしっかり残していると思います。

ただ、途中から、野崎のトラウマ(恋人を中絶させたという過去)に関するシーンが何度も出てくるようになります。これはかなり冗長で、ただ岡田准一の出番を増やすためなんだろうなと感じました。
特に、あまり多くを語らないはずの野崎と琴子が、家族や子どもをもたないことについて語り合うシーンは失笑もの。野崎のエピソードを絡ませたせいで、琴子のカリスマ性は薄まるし、ラストのお祓いシーンまで鈍重になって茶番っぽさが出てしまった。本当に無駄なエピソードでした。

あふれる音と色…これが中島哲也ワールドか!

冒頭から「色がすごいなぁ」と圧巻でした。映像へのこだわりがすごい!
特に、ラストの盛大なお祓いシーンは、派手すぎて笑いが出ちゃいました。怖さは全く感じないけど、映像としてのクライマックスにはふさわしかったと思います。

音に関しては、正直言って、うるさすぎて怖さは半減してると思います。

どの場面でも音楽が鳴っているので、アレが来るときの物音や息づかいなど、緊張感を増す音がほとんど効果を失っています。子どもの泣き声と重なると、うるさすぎて不快なくらい。
アレが迫ってくるにつれて音楽が激しくなるって、安易すぎてダサい感じもするし。せっかく映像がスタイリッシュなのに、もったいなかったですね。

ホラー映画ではなく、エンターテイメントホラーである。

全体的に、恐怖表現がやりすぎなので、逆に全く怖くないです。いっしょに見に行った友人は中島哲也好きで「おもしろかった」と言っていたけど、「怖かった」とは言ってなかったし。

ホラー好きな人がホラー映画を求めて見に行くと(特報見てホラーを期待する人はいないと思うけど)、たぶん「ダサい!説明多すぎ!怖くない!」とガッカリすると思います。
なので、「中島哲也の“ホラーっぽいやつ”」という認識で見に行きましょう!

原作がおもしろいので、ストーリーはやっぱりおもしろい。ビジュアルはこの話にぴったりなので、エンターテイメントとしてはおススメです。

あ、柴田理恵が超カッコいい役で登場します。要チェック!!

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