さよならマッコール…「イコライザー2」感想&ネタバレ

そろそろ劇場上映が終了する本作。レディースデーで見るぞ~。

と張り切っていたら、ネットでチケット購入したときに上映時間の選択を間違えるという失態…結局2,200円払うことに…

けど、劇場で見てよかったです!!!

作品情報

イコライザー2(原題:The Equalizer 2)

製作・公開:米国、2018
監督:antoine Fuqua(米国、1966~)
メモ:最強イコライザー・マッコールの親友が殺された!今、ブチ切れマッコールと犯人との死闘が始まる…!

あらすじ

ロバート・マッコール(Denzel Washington)は、ボストンでライドシェアサービスLyftの運転手をして暮らしている。運転手の仕事を通じて親しくなったホロコースト生存者の老人サム(Orson Bean)や、同じアパートに住む若者マイルズ(Ashton Sanders)と親交を深めていた。一方、誘拐された近所の少女を取り返したり、Lyftの客の女性が性的暴行を受けたと見れば犯人たちに制裁を加えたり、イコライザーとしての活動も続けていた。ロバートの親友スーザン(Melissa Leo)は、彼を支えながらも、「人助けの仕事をしても孤独は埋まらない」「妻と住んでいた家に戻ったらどうか」とアドバイスをする。
そんな折、ベルギーのブリュッセルで、エージェントの男性とその妻が死亡する事件が発生する。スーザンはベルギーに向かい、ロバートのかつてのチームメイトであるエージェント・デイブ(Pedro Pascal)と共に調査を進める。しかし、宿泊先のホテルで2人の強盗に襲われ、スーザンは命を落とす―

『イコライザー2』予告編

登場人物

ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)
CIAエージェントであったが、自身の死を偽装し離脱。今はボストンでLyftの運転手をしながら、苦しんでいる人々を救うべく“イコライザー”としての活動を続けている。しかし、亡くなった妻との約束があり、暴力を使うことを悩んでもいる。親友のスーザンとその夫ブライアンには唯一生存を知らせており、全幅の信頼を寄せている。スーザンの死に打ちのめされたロバートは、エージェントとしての手腕をフル活用し、犯人の発見に全身全霊をかける。

スーザン・プラマー(メリッサ・レオ)
ロバートのCIA時代の上官。明るく思いやりのある女性で、妻を失い孤独になったロバートの唯一の心の支えである。時折ロバートの活動の手助けをしているものの、彼が暴力を使った人助けを拠り所にしていることを心配している。夫ブライアンとロバートと3人で食事を楽しんだ後、ブリュッセルで起こった事件の調査に向かい、宿泊先のホテルで惨殺されてしまう。

デイブ・ヨーク(ペドロ・パスカル)
ロバートのCIA時代のチームメイト。2児の父。スーザンと共にブリュッセルの事件の調査をしていた。スーザンの死後、死んだと思っていたロバートが目の前に現れ困惑するが、スーザンを殺した犯人の捜査に協力することを約束する。

マイルズ・ウィテカー(アシュトン・サンダース)
ロバートの住むアパートの住人。美術学校の学生で、アパートの壁が落書きで汚された際にロバートから塗り直しを請け負う。気のいい青年だが危なっかしいところがあり、ロバートがスーザン殺害事件の捜査に没頭している間にギャングに引きずり込まれそうになってしまう。

サム・ルービンシュタイン(オーソン・ビーン)
ホロコースト生存者の老人。施設に入っており、外出するときの運転手としてロバートを気に入って指名している。生き別れになった姉の肖像画がオークションで高額になっているのを見つけ取り返そうと奮闘しているが、苦戦している。ロバートは、ヨーロッパへ向かうスーザンに、サムの姉の調査を依頼する。

ブチ切れたマッコールの恐ろしさに息をのむ復讐劇

数日前に前作を見たもんで、そのまんま「マッコール行け行けー!フー!」のテンションで映画館へ。ポップコーン&コーラも準備し、冒頭の列車のシーンや暴漢野郎たちのフルボッコシーンはノリノリで見ていたんですが…

スーザンが殺されてからのマッコール…怖い…怖いよ…

マッコールというかデンゼル・ワシントンの顔力が怖いよ…

わたくしデンゼル・ワシントンの出演作って、遠い昔に「ボーン・コレクター」を見たっきり。もちろんそんなに怖いイメージはなかった。

で、今回のマッコール。センスのない服を着た冴えないおっさん役だけど、イコライザーモードのときはめちゃくちゃ迫力がある。大事な大事なスーザンが殺されたとなれば、話しかけただけで殺されそうなくらい怖い。

いやぁ、デンゼル・ワシントンのパワーを思い知りました…

前作は「ナメてた相手が実は殺人マシンでした」映画なので、とにかくマッコールの必殺仕事人っぷりを楽しむシンプルな作品。マッコールが暴力の利用を悩むシーンはあったけど、イコライザーに目覚めるまでを描いているので、見ているこちらも深刻にはならなかった。

本作は「大事な人を殺した犯人への復讐」映画なので、前作のようなお気楽さは途中まで。犯人と対峙するシーンから緊張感がピークに達し、そのまま一気にラストへと突き進む。前作とちがって「もしかしてマッコール死んじゃう?!」という雰囲気もあり…ハラハラしっぱなしで疲れました…

ラストは、マッコールファンとしては少し悲しい。けど、スーザンからの最後の贈り物も無事届きよかったよかった、とちょっとグッときた。

2だけ見るのはダメ。1と2続けて見てください!

<以下ネタバレ>

それにしても、あの、突然デイブの家を訪ねるシーン。気を抜いていただけに、電話のコールが鳴り始めてほんとに心臓止まると思った(笑)

あたかも侵入者が押し入ってきたかのように見せて、実はマッコールでした~安心した~からの緩急!完全にやられました…。たしかに、デイブからすれば、マッコールは侵入者なんだよね。

というか、「今度の敵は《イコライザー》」ってキャッチコピー、完全に間違いでは?

イコライザーって簡単に言えば「均等にするもの」って意味で、マッコールの活動を見ると「悪者を排除して世の中を平穏にするもの」ってイメージ。この意味では、デイブたちは全く“イコライザー”ではない。

劇中、デイブは「悪も正義もない」的なことを話している。ある意味「均等」な世界なのかもしれないけど、あくまで世界の捉え方のひとつであって、デイブたちの活動によってそうなったわけではない。彼らはただ誰かに「不運な人」を殺すように命じられているだけの、何の意志もない道具に過ぎないわけだから。

ただ殺しを仕事にしているというだけでデイブたちをイコライザーと称しているなら、このキャッチコピーをつけた人は何を考えているんだろう…という感じ。ちょっと浅はか過ぎませんかね。それとも何か深い意味があるのか…

他にもこの日本版宣伝ポスターには気になるところがあるんだけど、こんへんにしましょう(笑)

デイブたちは、エージェントとして人を殺しながら、それでも正義なんだと言い張ることに疲れたんだろうなと思う。それはロバートも変わらない。ロバートは、勝手に組織から抜けて平気な顔して暮らしながら、暴力を正義に結び付けて“リハビリ”している。一方でデイブたちは、組織の中で、正義なんだか悪なんだか分からない仕事を続けている。「正義を押し付けるな」というデイブの苛立ちも分からなくもない。

しかーし、ブチ切れてるマッコールはそんな話に興味ねーよと言わんばかりに、単純な復讐として「おまえらを殺す」とかつてのチームメイトに宣言する。その後の、デイブの家族を盾にするかのようなマッコールの行動、そしてあの笑顔。怖い、怖すぎる!(笑)

Lyftで使っていた車を燃やして処分したときと、デイブの家族を盾にしたとき。あーもうダークヒーローからは降りたんだな、というのがよく伝わる場面だった。さよーならーマッコールーとお別れの歌を歌いたくなりました(何それ)。

ラストは、さすがに4人のエージェントチームが相手では危険なんじゃないかとハラハラしましたが、冷静に考えればまたもマッコールのホームゲームなんだよね。この人、敵をホームにおびき寄せるのほんとうまい。

指揮官よろしく塔の上から指示を出すデイブは最後のデザートに取っておいて、他の3人をどんどん始末していきます。スーザンの笑顔の写真を貼りまくるという奇行も見せてくれます。たくさんのスーザンに見つめられて動揺したアリを捕らえてザックザックと切り裂くロバートを、どういう気持ちで見守ればいいのか一瞬悩んでしまった…彼らしいネチっこさではあるけど(笑)

人数が減ってくると、「まぁマッコールだから大丈夫かな…いつもどおり冷静だし…」とこちらも落ち着きを取り戻してくる。遂にデイブと決闘!となる頃には、前作のように「行け行けマッコール!」と応援することもできた。かつてのチームメイトと思うと、ちょっと切ないんだけどね…

やがて闘いは終わり、後日妻と暮らした家で海を眺めるロバート。もう二度と殺しはしないんだろうなぁ。

という感じで、1でイコライザーの始まりを目撃し、2でイコライザーの終りを見届けました。暴力の是非云々というよりは、ロバート・マッコールという男の生き様を語りたくなるドラマだった。二度と会えないと思うと悲しい!

ぜひぜひ、1→2と順番で楽しんでください。おススメです!

ちょっとした話

本作でロバートの隣人マイルズを演じたアシュトン・サンダース。お調子者っぽい憎めないキャラ、よかったですね~。インタビューではデンゼル・ワシントンへの敬意を熱く語っていました。

どんな俳優さんかというと、多くの映画賞で高く評価された「ムーンライト」(米国、2016年)という作品で、主人公シャロンのティーンエイジャー時代を演じたそうです。これHuluで気になってたんだよなあ。

年齢は現在23歳、キャリアは2012年からと、文字どおり期待の若手俳優。2019年にはすでに3本の映画出演が決まっているよう。注目ですね!

アカデミー賞候補作!『ムーンライト』本国予告編

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