映像の迫力はなかなかだけど…映画「ポセイドン」の感想&ネタバレ

またもや3連休。映画3本見たので、連続レビューします!
1本目は「ポセイドン」です。

作品概要

ポセイドン」(米国、2006)
原題:Poseidon
製作会社:Virtual Studio
配給:Warner Bros. Entertainment, Inc.
受賞:第79回アカデミー賞・視覚効果賞ノミネート、第27回ゴールデンラズベリー賞・最低リメイク賞ノミネート
備考:「ポセイドン・アドベンチャー」(米国、1972)のリメイク作品

スタッフ概要

監督:Wolfgang Petersen(ドイツ、1941/3/14~ )
<代表作>U・ボート(Das Boot,1981)、アウトブレイク(Outbreak,1995)、エアフォース・ワン(Air Force One,1997)、トロイ(Troy,2004)など。
<受賞等>第55回アカデミー賞監督賞ノミネート・脚色賞ノミネート(作品「U・ボート」)

脚本:Mark Protosevich(米国、1961/8/24~)
<代表作>ザ・セル(The Cell,2000)、アイ・アム・レジェンド (I Am Legend,2007)、オールド・ボーイ(Oldboy,2013)など。

 あらすじ

大晦日の夜、豪華客船ポセイドン号では盛大なパーティーが行われていた。しかし、新年を迎えた直後、ポセイドン号は突如現れた巨大な波の直撃を受け転覆、天地逆転してしまう。乗客の多くが命を失う中、船長ブラッドフォード(Andre Braugher)は、生存者たちにボールルームに留まるように指示する。
しかし、元潜水艦乗組員であるギャンブラー・ディラン(Josh Lucas)は、ボールルームに留まっていては助からないと感じ、船からの脱出を企てる。元消防士で前NY市長のロバート(Kurt Russell)も、ディスコにいる娘ジェニファー(Emmy Rossum)を捜すため、ディランについていくことにする。シングルマザーのマギー(Jacinda Barrett)と息子コナー(Jimmy Bennett)、建築家のネルソン(Richard Dreyfuss)、ウェイターのバレンタイン(Freddy Rodriguez)も脱出組に加わり、ボールルームを後にする。後戻りできない脱出劇の結末は…

映像はなかなか大迫力!なんだけど…

最近RHYMESTER宇多丸の映画批評を聞いているんで、映画中の「?」な部分を見過ごせなくなってきました。
そしてこの映画、?が多すぎる。ご都合主義が多すぎ!

<この先映画の内容に触れます>

とにかく、1時間40分に対してディランについて来る人が多すぎるのでは?と思う。

映画冒頭、船が転覆する前のパーティ会場で、ディランがロバートやマギー&コナーと話すシーンはある。確かにある。

でも、娘を探しに行きたいロバートはともかく、マギー&コナーがディランについて行く動機付けは何なん…?

コナーがディランを気に入っているのは分かるけど、母親のマギーはかなりの難色を示すのが普通なのでは。船長にボールルームの安全性を聞きに行くとか、脱出がどれくらい危険なのかとか、確かめるべきところはたくさんあるはず。まぁディランはついて行きたくなるようなイイ男だけどさ…

いちばん謎なのは建築家の老紳士ネルソン。何を隠そう、彼、巨大波が襲ってくる直前に船から身投げをしようとしていたのだ。
自殺しようとしていたのにも関わらず、命辛々ボールルームに戻って来てすぐ、ディランに同行することを決める。なぜ!さっきまで死のうとしてたのに!
何かのきっかけで自殺を思い直すというのはよく聞く話。死にたがってた人間が生き残るという皮肉を表す役というのも分かる。でも彼、同行者のひとりを見捨てるレベルで生に執着するんだよね。そこまでするなら、それなりに理由を教えてもらわないとなぁ…。

ちなみに言うと、ロバートが娘ジェニファーを探しに向かったディスコから、ジェニファー、ジェニファーの婚約者クリスチャン(Mike Vogel)、密航者エレナ(Mía Maestro)が加わる。この人たちがディラン御一行に同行するのは仕方ないにしても、1時間40分の映画じゃ多すぎるって。

結果として、登場人物のキャラクターや行動の動機を描くのが雑になって、「ずいぶん都合いい設定だね…」「え、何してんの?」の連発。ほとんど誰にも感情移入できずに終了。死んだ人は気の毒、生き残った人はよかったですねぇとしか思わなかった。カタルシスはゼロ。

個人的には、エレナとバレンタインとネルソンの関係性でひと山来ることを期待していたんだけど、それもなく…あれって伏線じゃなかったんかい!!ラストの親子の茶番よりもここを描いてよ!とガックリした。

という感じで、素人目でも脚本が雑すぎるのがとてもよく分かる。時間が短いせいか、ドタバタと奮闘している場面が大半なんで、緩急がなく途中で飽きてくるし。ラズベリー賞最低リメイク賞ノミネートも納得。

映像は視覚効果賞にノミネートされただけあって、かなり迫力がある。それだけに中身の薄さが残念。この映像力なら、せめて2時間にしてストーリーを深堀りしたほうが良かったのでは。

ということで、ストーリーの薄さを気にせず、映像だけ楽しむのがオススメです!

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