
甥っ子姪っ子に読ませるのが待ち遠しい!
けど、1歳2歳3歳じゃまだまだ先かな(笑)
人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。
出版後80年経った今も輝き続ける歴史的名著が、初の漫画化!
原作者の吉野源三郎氏は、雑誌「世界」の初代編集長で、岩波少年文庫の創設にも尽力した人らしい。反戦の思いを強く秘めた作風が特徴とのこと。
漫画を書いた羽賀翔一氏は、2010年にちばてつや賞一般部門で佳作を受賞した漫画家さん。代表作は「ケシゴムライフ」。
歴史的名著の漫画化!ってやつ、以前はなかなか頑固に拒否ってたんだけど、最近は素直に受け入れるようになってきた。
特に、尊敬する人や好きな人に薦められたら、ほぼ即決で買う。今回は、糸井重里氏と池上彰氏がオススメしているということで、特に内容も調べずにポチった。素直!
まぁ、とにかく、何というか、良い本としか言いようがない。
読んでいて胸が熱くなる本なんて、なかなか出会えないからねぇ。
今回は原作じゃないんだけど、吉野さんがどれだけ真摯に原作本を書いたのかがよく伝わってきた。コペル君を見守って励ますおじさんのように、温かい気持ちを持って書いたんだろうなぁ。
この空気感を出せる羽賀さんもすごい! おじさんがコペル君に宛てた手記の内容は相当哲学的だし、それなりの重みもあって独特の雰囲気なんだけど、羽賀さんの漫画が全くそれを邪魔してない。漫画には疎いわたしですが、こんな漫画があるんだなぁと新しい発見だった。
本当に、甥っ子と姪っ子に今すぐ読ませたい…!(しつこい)
情報が溢れかえって、何が真実で何が嘘なのかもよく分からない今だからこそ、色んなことを体験して感じて、どう生きるべきかを考えるのは大切なことだと思う。コペル君みたいに、失敗を糧にして正しい道を歩んでいける人になってほしいなぁ。
って、大人のアンタはどうなのよって言われないように、わたしもきちんと頭使わないとですね!
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