宮部みゆき 「火車」 (新潮文庫) 2018.10.18 2008.04.09 あー大満足!多重債務者をメインテーマにした、サスペンス。 主人公の本間刑事(休職中)が追いかける、偽者の関根彰子。偽者は、なぜ、どのように本物の戸籍を乗っ取ったのか。そして、今どこにいるのか。 「火車」というタイトルは、借金がかさんで多重債務者になっていくということを、的確に表していると思う。そして、偽の関根彰子の、大きくなっていく罪も。 場面描写、心理描写が素晴らしい。緩急のつけ方も。小説というのは、徹底した裏づけがないと書けないのね。
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