
またまたテレ東の深夜ドラマ枠から原作にダイブ!
作者概要
よしなが ふみ
東京都生まれ。1994年「月とサンダル」でデビュー。「西洋骨董洋菓子店」は第26回講談社漫画賞少女部門を受賞、TVドラマにもなった。「大奥」で第5回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第13回手塚治虫文化賞マンガ大賞など受賞。ほかの作品に、「フラワー・オブ・ライフ」「愛がなくても喰ってゆけます。」「愛すべき娘たち」「こどもの体温」など。
作品概要
きのう何食べた?
発行:モーニングコミックス、2007年~
ジャンル:漫画
都内某所の2LDKで暮らすカップル・シロさんこと筧史朗(弁護士)とケンジこと矢吹賢二(美容師)。1ヵ月の食費は現在3万円。鮭とごぼうの炊き込みごはん、いわしの梅煮、たけのことがんもとこんにゃくの煮物、栗ごはんなど――。シロさんが作るおいしくて安上がりな日々のごはんとともに、二人の日常と周囲の人たちとの交流が描かれる。
もはやレシピ本!毎日の献立と穏やかな人間ドラマが魅力の作品。
ドラマ24でフルーツ宅配便が終了し、次は何かなと思ったら、西島秀俊と内野聖陽というめちゃ濃いメンツ。
予告を見る限り、どうやら2人はカップルで同棲しているっぽい…どんな話⁈と、放送スタート前から興味津々でした。

で、第1話。
2人のカップル感が自然なのにも驚いたけど、西島さん演じるシロさんの料理シーンにたっぷり時間を割いているのにも驚き。料理の説明もかなりしっかり。そしてとっても美味しそうな料理たち。食べるの大好きなわたしには溜まらない。
これは原作も面白いにちがいない!と、さっそく1~15巻までhontoで購入しました。
味のバランスを考えたシロさんの愛の献立が素晴らしい
漫画を読み始めてビックリしたのが、文字の量。
シロさん(たまにケンジ)が料理するシーンは、レシピ本かよ!とツッコミたくなるくらいに丁寧に手順が描かれています。
しかもシロさん、きちんと味のバランスを考えているので、毎回3~4品の料理が出てくる。作者のよしながさんの食に対する熱量がすごい(笑)
こんな献立、絶対にひとり暮らしじゃ続かないよなぁ…と考えると、一見クールなシロさんがケンジを大切にしていることがじんわり伝わってきます。
自分の摂生と倹約のためでもあるけど、ケンジのいない夕飯ではそこまで凝ったものを作らない。丁寧な料理というのは誰かの為のものなんだなぁ…シロさんったら…と、なぜかニヤニヤしてしまうのでした(笑)
シロさん→ケンジだけでなく、ケンジ→シロさんや、シロさん母→ケンジなど、料理を通じて色んな愛の形が表現されています。
実家に帰るとお母さんが物凄いボリュームのごはんを作ってくれるとか、あるあるですよね。
おいしそうな手料理を通じて描かれる人間ドラマに、ほっこりすること間違いなしです。
まとめ
すっかり50代に突入したシロさんとケンジ。それぞれの職場での立場も変わり、家族との関係性も変化していきます。
それでも変わらず続いていく愛の手料理。よしながさん、レシピが尽きるまで頑張ってください!(笑)
よしながふみさんのインタビューはこちら↓

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