さくらももこの青春ぎっしり「ひとりずもう」感想

人生に行き詰った!と思ったとき、他人の人生を覗いてみると視野が広がりますよね。
ということで、大好きなさくらももこの青春記です。

著者情報

さくら ももこ

生まれ:静岡県清水市、1965~2018年
職業:漫画家、エッセイスト
経歴:1984年、短大在学中に「りぼんオリジナル」(集英社)にて「教えてやるんだありがたく思え!」でデビュー。短大卒業後の1986年、いったん就職するも、漫画家になるために2ヶ月で退職。同年8月に「ちびまる子ちゃん」でデビュー。テレビアニメ化もされ、単行本は累計3000万部を超える大ヒット。また、「もものかんづめ」を始めとするエッセーも大ヒットを記録している。

作品情報

ひとりずもう(上下巻)

発行:集英社文庫、2014年
ジャンル:エッセー漫画
メモ: 「生理になりませんように」と祈った中学生時代。オシャレをしたりペットを飼ったり呑気に過ごした女子校生活。突然の初恋。そして将来について考え始めた矢先に味わった絶望体験。爆笑…そして感動。”まる子”が”さくらももこ”になるまでの青春の日々を記した自伝エッセイ。

小学校高学年からデビュー決定まで、繊細でマイペースなももこの青春記。

この作品は、著者の小学校高学年から中高学生時代、そして漫画家デビュー決定までの日々を描いています。

異様なほど怠惰でめんどくさがりなところは、「ちびまる子ちゃん」と変わらず。
でも、その活動力の低さは、彼女の精神活動の多さの裏返しであることがよく分かります。繊細で内向的だからこそ、いろんな変化や刺激に対して色々考えてしまって、あーめんどくさい!ってなっちゃうんだよね。わかる、わかるわー内向型あるある(笑)

自分の体の変化、男子の変化、女子の変化など、思春期には付き物のたくさんの変化に対して戸惑うももこ。そこから距離を置きながら、凄まじくマイペースに過ごします。このマイペースのレベルが、常人とはちょっとちがう!
たまちゃんという気の合う親友がいるからいいものの、友人の誘いも断りがち。本人の満足レベルを死守し続ける頑なな姿勢には、お母さんはさぞかし心配だったろうなぁ。

そんなももこも、ずっと呑気な高校生でいられるわけもなく、たまちゃんとの別れのときがやってきます。
これはもう本当に、こんなに胸熱な友情ストーリーがあるかよ!!ってくらいに泣ける。変化の苦手なももこにとって、ずっと一緒にいたたまちゃんと離れることは、大きな大きな一歩だったにちがいない。

散りばめられたユーモアの中にももこの成長が緩やかに流れる、胸にジーンとくる作品でした。

まとめ

著者が亡くなってからもうすぐ半年経ちますが、こういう作品を読むと、本当に惜しい才能をなくしたことを痛感しますねぇ。
さくらももこファンなら必読の名作です!

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