古典の入門に最適!「日本人なら知っておきたい日本文学」

最近ホラーやらミステリやらばっかりだったので、気分転換に軽めのお勉強です。

作者情報

蛇蔵(漫画・原案):コピーライター、漫画家、東京工業大学非常勤講師(元)
海野凪子(エッセイ):日本語教師

作品情報

日本人なら知っておきたい日本文学

発行:幻冬舎、2011年
ジャンル:教養
<どんな本?>紫式部、清少納言、安倍晴明…「名前だけ知ってる人たち」のキャラクターや著作を、笑いながら楽しく学べる古典入門書。

概要

「日本人の知らない日本語」「日本人の知らない日本語2」が累計140万部のベストセラーとなった著者の、待望の最新作です。
日本文学上の有名人である清少納言・紫式部・藤原道長・安倍晴明・源頼光・菅原孝標女・鴨長明・兼好・ヤマトタケルの9人について、一般にあまり知られていない人物像をマンガで紹介します。笑ったり共感したりするうちに、古典そのものに興味がわく教養コミックです。

【一章】清少納言  言いたい放題
【二章】紫式部   ぐるぐる悩む
【三章】藤原道長  男の夢コンプリート
【四章】安倍晴明  伝説になった高給公務員
【五章】源頼光   イケメン戦隊の司令官
【六章】菅原孝標女 夢見るオタク少女
【七章】鴨長明   家に執着する男
【八章】兼好    脱サラ・フリーランサー
【九章】番外編ヤマトタケル 暴走する悲劇

古典嫌いにこそオススメ!“歴史上の人物”を“人間”に変えてくれる一冊

何を隠そう、わたしは大の古典嫌いです。ちなみに歴史も苦手。
現代文は得意中の得意だったけど、古文漢文はそもそも読む気が起こらない。英語も得意だったわたしに国語の先生は「外国語だと思ってみれば?」とアドバイスをくれたけど、読める読めないの前に単純に「面白くなさそうだから読みたくない」という状態。面白くなさそうなことは(必要でも)絶対にやらない、という激烈頑固な性格が災いして、古典には一切触れずに生きてきました。

かたや2歳上の姉は、文学部哲学科というマニアックな道に進み、卒業論文には孔子をチョイス。漢文を白文で読みまくるという手品を披露。「読めるようになったら普通の本と同じで面白いのに~」と言う姉を、エイリアンを見るような目で眺めるわたし。

「本当に面白いのか?昔の人間が書いた本が…?」

あれから本屋さんに行くたびに、いちおう手にとってみては棚に戻していた古典。そして数ヶ月前、この本がなぜか「あなたへのオススメ」に表示されたのでした。

“ただの名前”だった人たちが“人間”として認識できるようになる

わたしが古典も歴史も嫌いなのは、出来事や人物の名前だったり単語だったり、「覚える」から次のステップに進めなかったことにあると思います。全部がただの暗記事項で、ドラマもなければロマンもない=めちゃくちゃつまらないと思い込んでしまったんですよね~。

だけど大人になってから自分で本を選んでよんでみると、池上彰さんの本では「こんなに昔の出来事が現在にも影響してるんだなー」と知ったりして、ドラマを感じることができる。よくよく思い返してみると、歴史好きな友達は、三国志のような歴史もののマンガを読んでハマったという人が多い。
やっぱり、記憶に焼きつくのは単語じゃなくてドラマなんですよね。

この本では、歴史上の著名人がどんな人だったかという「人物紹介」をしてくれます。
例えば、清少納言はすごくイマドキのキャリアウーマンっぽくて、男に媚びへつらうことなく知性を楽しんでいる。一方の紫式部は、とても賢いのに一般常識に縛られてしまい、本当の自分を出せずにいる女性。何だこれ、こんなドラマ見たことあるぞ!と、一気に身近に感じました。

さらに面白いのは、その人たちの人間関係をある程度紹介してくれるから、周囲の人物や組織図も知ることができます。
これって、古文や歴史でつまづいている学生には最高なんじゃ…学生時代にこんなテキストがあればなー!!

こういう仕事をしてたんだ、こういう家柄の人なんだ…と読み進めていくたびに、ただの名前が身体をもって、どんどん肉付けされていく。古典にも生きた人間のドラマがあったんだなぁと、生まれて初めてめちゃくちゃ興味が湧きました!

兼好のライフスタイル本が気になる

歴史上の人物とその著作がどんなものか分かってくると、「今も昔も、人間ってそんなに変わってないかも?」と思えてきました。
ということは、歴史的に面白いと言われ続けている作品ってやっぱり面白いんだろうなと、かなりハードルが下がる!

リア充な清少納言の自己啓発本も面白そうだけど、悩める女子・紫式部のエッセーも気になる…うーん、でも個人的には、兼好のライフスタイル本がいちばんかな(笑)

さすがに言葉は難しいと思うので、現代語訳がついている初心者向けの本から読んでみよう!と思います。生まれて初めて古典読みたいと思った!

まとめ

入門書の中でもかなり初歩的な内容だし、漫画ですっごく読みやすいので、
・古典や歴史に興味がもてずに赤点を取りそうな学生
・教養をつけたいけど、古典にチャレンジする勇気のない社会人

にピッタリなのではないでしょうか。
ちなみにわたしは日本史で赤点取ったことあるし、テストの古典部分が0点だったこともあるけど、この本はすごく楽しかったです。ハードルはありません!

超オススメです!!

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