出口治明さんが若者に送る「お金の教養」本!

久々にお金の勉強。
著者は、元ライフネット生命保険会長の出口治明さん!

著者について

  • 出口治明
  • 生まれ:1948年4月18日、三重県
  • 現職:立命館アジア太平洋大学学長(2018年1月~)
  • 経歴:京都大学法学部を卒業後、1972年日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当する。また、生命保険協会の初代財務企画専門委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事する。日本生命のロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、2006年に退職。同年、ネットライフ企画株式会社(現ライフネット生命保険株式会社)を設立し、会長とCEOを兼任。2017年会長職を退任。

〈主な作品〉
「人生の教養が身につく名言集」(三笠書房、2016)、「人生を面白くする本物の教養」(幻冬舎新書、2016)、「リーダーの教養書」(NewsPicks Book、2017)、「部下を持ったら必ず読む『任せ方』の教科書」(KADOKAWA、2013)

〈どんな人?〉
旅と読書をこよなく愛し、訪れた世界の都市は1200以上、読んだ本は1万冊を超える。仕事だけの人生を生きるのではなく、人生を謳歌することを提唱している。若者との交流にも積極的で、講演会などには「呼ばれればできるだけ行く」というフットワークの軽さ。教養や歴史についての著書が多い。

本著について

働く君に伝えたい「お金」の教養

発行:ポプラ社、2016年
ジャンル:ビジネス書

仕事や結婚など「将来の不安」を抱えている若者に、お金の歴史と事実に基づいて具体的な行動指針を与えてくれる本。

概要

「お金の不安に支配されたまま、あと6年生きるつもりですか?」5つの講義で、一生使える「お金」の教養を手にしよう!世界一シンプルな財産管理術、アマでもできる投資法、20代の保険選びの鉄則、親と相続について話すときのポイントなど、後悔しないための知恵が満載!

第1講「知る」編  なぜ、お金には不安ばかりがつきまとうのか?
第2講「使う」編  幸福かどうかを決めるのは貯蓄額ではない
第3講「貯める」編 不安は貯めることへの執着から生まれる
第4講「殖やす」編 希望は長期投資か育まれる
第5講「稼ぐ」編  働き続けるからこそ自由になれる

グッときた言葉

お金を使うときのルールはひとつだけ。「楽しいかどうか」です。(第2講「使う」編より)

何十年も先のことを考えすぎて暗澹たる気持ちになり、今を楽しむことを忘れてた!とハッとさせられました。

現実的かつ明るい!出口さんのバランス感覚の良さを反映した「お金の指南書」

これだけ冷静で現実的なのに明るい雰囲気のお金の本って、あまりないのでは。

保険道をひた走ってきたお金のプロ・出口治明さんによるお金の指南書ということで、だいぶ期待して読んだ。そして、期待以上にありがたい本でした!

何をそんなに期待していたかというと、わたし、まさに「将来の不安」=「お金の不安」の真っただ中にいるんですよね。あと何十年働けばいいんだ…とか、親の介護って兄妹で唯一独身のわたしがやらなきゃいけないの?とか、投資したいけど情報多すぎてよく分からん…とか。

この本の帯には「20代」と書いてあるけど、アラサ―のわたしも襟を正して教えを受けたいと思いまして。人生遅すぎることはないはず…(何)

あと、単純に出口さん好きなんですよね。

好きになったきっかけは、2年前くらいにたまたま参加した読書会に出口さんがゲストで顔を出してくださったこと。とってもフランクで明るくて、人生謳歌してるなー!って空気プンプン。

一方で、成功者にありがちな「経験に基づく持論」ではなく、公式データに基づいた仕事論、人生論をお話ししてくださった。そのバランス感覚が、わたしとしては超クーーーーーール!!!!!で、一気に好きになったというわけ。

この本も、そのときの印象と変わることなく、とっても良いバランスでした。

そして、頻繁に若者と交流しているからか、不安や疑問に対する答えが的確で過不足がない!

特に、考えなきゃと思いつつ放置していた保険・親の介護・相続・投資について、どう考えたらいいのか具体的に指南くれているのがありがたいですね。

ここでハッキリさせておきたいのが、「具体的な指南」と「具体例」は別物だということ。

「具体的」というのは、もちろん「現実的」という意味も含む。もっと言えば、「現実」というのは「わたしの現実」なわけで、他人の現実の話をされても、参考にはなれどそれ以上でもそれ以下でもない。

世の中には「具体例」すなわち「他人の現実」を書いたものは多いけど、「具体的な指南」は少ないと思う。「で、わたしはどうしたらいいの?」がモヤモヤしたまま。そういうこと多くないですか?

この本の中では、具体例は出てこない。「この問題に対する考え方はこうです」と、いわば原則を教えてくれます。

例えば親の介護だったら、「親が元気なら介護の必要はないから、親の自立を促すことが大事」「社会保障費として税金を納めているんだから、別に仕送りをする必要はない」という、極めて現実的な視点で話をしてくれる。個々の条件を考慮して問題自体がぼやける、ということがない。

現実をシンプルに見るか複雑に見るかはその人次第。って、なんだかアドラーっぽい話だけど、「言われてみれば、そんなに複雑な話じゃないな」と気付くことが多い本でした。

いくら過去を悔やんでも、未来のことを考えてみても、変えられないものは変えられない。自分にできることと言えば、人生を楽しむために、現実に即した選択をしていくことだけ。
楽しく生きるための武器を授かったような、前向きな気持ちになれる本でした!オススメです!

まとめ

「不安だけど、何が不安なのかよく分からない」という漠然とした状態から、「これが引っかかっていたんだな」と見えるレベルになった。
「お金の無駄になりそう」と怪しんでいた保険や投資信託も、基本的な考え方を教えてもらえたので、恐怖心が和らいだ。100年時代を生きることを深刻に捉えなくてもいいんだと気が楽になりました!

20代30代で、あふれる「寿命100年時代」の情報に溺れかけている人たち。
「不安が漠然としている」「すべきことを具体的にシンプルに教えてほしい」と切望する人たち。

楽しく賢く現実的に生きている出口さんが、丁寧に不安を解きほぐしてくれますよ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました