アドラー心理学を実践!岸見一郎先生によるカウンセリング本

こんにちは!また台風ですね!

今年5月、幻冬舎plus主催の岸見先生のカウンセリング会(?)に参加しました。(過去記事はこちら)
参加者全員の相談に岸見先生が答えてくださるという、なんとも貴重な機会…もちろんわたしにも目から鱗のアドバイスをくださって、感謝感激でした。やっぱりアドラー心理学、すごい威力。

で、そのイベントのテーマ本がこの「成功ではなく、幸福について語ろう」でした。
イベント前に買ったにも関わらず、読むのを忘れていたっていうね。ご本人のお話を聞くと、本をないがしろにしてしまう傾向が…
ミステリ熱も少し落ち着いたので、やっとこさ読みました。

著者概要

岸見一郎(1956~)
京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。京都聖カタリナ高校看護専攻科非常勤講師。
<作品>
「嫌われる勇気」(×古賀史健、ダイヤモンド社、2013)、「老いた親を愛せますか?」(幻冬舎、2015)「幸せになる勇気」(×古賀史健、ダイヤモンド社、2016)、「三木清『人生論ノート』を読む」(白澤社、2016)など。アルフレッド・アドラーの著作や哲学書の訳書も多数。

作品概要

成功ではなく、幸福について語ろう」(幻冬舎、2018)

成功と幸福を同一視しないことから始めよう。「嫌われる勇気」の著者・岸見一郎氏が、実際の悩み相談に答える。高校生へ語った伝説の講演「これからの人生をどう生きるか」も完全収録!

1章 成功と幸福「人生への絶望感とどうつきあっていくべきでしょうか」「住む場所から子どもの名前まで、妹に真似をされて困っています」等
2章 自分の課題・他人の課題「現在39歳・婚活中ですが男性に幻滅してしまいます」等
3章 喧嘩に勝たない・人の期待にこたえない「やる気に溢れた職場で私だけ期待に応えられません」「主人が会社を辞めたいと言います」等
4章 今日を今日のためにだけ生きる「母親の介護中。口だけ出す兄に困っています」等
5章 ただそこに、いてくれるだけでいい「大切な人が重い病気にかかってしまいました」等

「幸福になる」のではない、「幸福であることに気付く」だけ。アドラー×三木清の幸福論。

「嫌われる勇気」の爆発的ヒットから、アドラー心理学の専門家として名を馳せた岸見先生。
この本もアドラー関連なのかな?と思いきや、ベースは三木清(1897.1.5~1945.9.26)の著書「人生論ノート」。

三木清という人は、岸見先生と同じく京都大学出身の哲学者。大学卒業後にドイツ留学して実存主義を学んだあと、パリに移ってパスカル研究を始めたとのこと。パスカルは、「人間は考える葦である」の名言で有名なフランスの学者ですね。
三木は、1945年の終戦間近に治安維持法違反で投獄され、病気にかかり獄中死してしまう。「人生論ノート」は、三木の死後の1947年に出版されたもの。(青空文庫はこちら

実は岸見先生、Eテレの「100分de名著」という番組で、人生論ノートの解説をしていた。
戦争という、国のために個人の幸せが無視されてしまう事態の中で、個人の幸せを考えることの重要性を説く三木。個人の幸せを考えなくなったという点で、現代人も戦時中の人たちのような窮屈さを感じてるのでは、という話があり、テレビの前でむぅと唸りました。

「成功ではなく、幸福について語ろう」は、アドラーの考え方を使って三木の抽象論を現実に落とし込むような本。つまり、課題の分離や“今ここ”に集中すること、共同体感覚を通じて、個人の幸福について考えましょう!って感じかな。
三木の幸福論の説明もあるけど、具体的なお悩み相談に答える部分や、岸見先生がご自身の人生を語る部分が大半を占める。まさに「自分の生活に応用する」といった感じ。

この本では、繰り返し、幸福と成功は別物であると述べられる。
わたしは特に、「成功は過程に関するものである一方、幸福は存在に関する」という話にむぅと唸った。成功は直線的な向上(≒進歩)として捉えられる一方、幸福に進歩はなくそこにあるだけ。何かを達成することと幸福とは無関係であるということ。
つまり、

「幸せになる」=「今ここにいるだけで幸福である、ということに気付く」

で、気付くために必要なのが、他者に貢献することで自分に価値を見出し、その価値に裏付けられた自信をもって共同体の中に入っていくこと。すなわち「give and give⇒自信⇒共同体感覚」というアドラー哲学、というわけです。

うーん、シンプル。

例えば、わたしの中で幸せそうな人と言えばホリエモンなんだけど、彼は(意外に)周囲からtakeすることは全く考えてなさそう。常に今何ができるか考えて実行しているだけって感じ。
見返りを求めなくなったら、課題の分離も自然にするようになるだろうなぁ。と思うと、give and giveはなかなか奥深いかも。

結論はシンプルだけど、1回で飲み込むにはちょっと複雑だったなぁ…読解力落ちたかな…
マーカー引きながらぱーっと読み進めて、マーカー箇所を中心にじっくり読み返すのがオススメです!

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